3温度帯


3温度帯とは、物流において商品の品質を維持するために設定された「常温(ドライ)」「冷蔵(チルド)」「冷凍(フローズン)」という3つの管理温度帯のことです。食品や医薬品等の品質保持において不可欠な基本区分です。

3温度帯は、デリケートな商品の劣化を防ぎ安全に届けるための仕組みです。一般的には常温(15〜25℃)、冷蔵(5〜-5℃)、冷凍(-18℃以下)に大別されますが、倉庫業法上はさらに細分化され、冷蔵のC3級(10℃〜4℃)から超冷凍のF4級(-50℃以下)まで厳密に区分されています。メリットは、商品の特性に最適な温度を維持することで、鮮度を保ちフードロスや品質劣化を防げる点です。一方で、専用の冷凍冷蔵設備や複数温度帯に対応できる輸配送車両が必要となり、初期投資や電気代、メンテナンスなどのコストが高くなる点が課題です。また、異なる温度帯の商品を同時に運ぶ際の混載技術や、徹底したコールドチェーンの維持には高度な運用ノウハウが要求されます。

ドライバー不足や働き方改革への対応、脱炭素化に伴い、3温度帯物流は大きな変革期にあります。IoT温湿度センサーを活用した輸送中のリアルタイム遠隔監視や、労働環境が過酷な冷凍・冷蔵倉庫内での自動倉庫(AS/RS)・自動搬送ロボット(AGV)による省人化が進んでいます。また、環境負荷低減に向けたノンフロン自然冷媒への転換や、ドライバー不足に対応するための「3温度帯共同配送」による輸配送シェアリングも急速に普及しています。


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