ETC(エレクトロニック・トール・コレクション・システム)とは、有料道路の料金所に設置されたアンテナと車両の車載器間で無線通信を行い、ノンストップで自動的に通行料金を決済する電子料金収受システムです。
ETCの利用には専用の車載器と決済用のETCカードが必要です。主なメリットは、料金所での一時停止や現金決済の手間が省けることで、渋滞緩和や車両の加減速による排気ガスの削減に大きく寄与する点です。さらに、深夜割引などの各種割引が適用されるため、輸送コストの削減に直結します。一方、導入時の初期費用やセットアップ、カード挿入忘れによるバーの未開などのリスクもありますが、物流業界においては、運行の迅速化とコスト最適化を同時に実現する不可欠なインフラとなっています。
物流のドライバー不足や働き方改革への対応として、ETC2.0から得られる走行データのDX活用が急速に進んでいます。運行データの分析による配送ルートの最適化や拘束時間の短縮、スマートICやETC専用料金所の普及に伴うさらなる効率化が実現しています。また、温室効果ガス削減を目指すグリーンロジスティクスや、深夜割引見直し等の新制度への適応において、ETCは持続可能な物流を支える重要な基盤です。