DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)とは、ディーゼル車の排気ガスに含まれる有害な微粒子物質(PM)を捕集・減少させる環境装置です。排気システムの一部として組み込まれ、排ガスのクリーン化と大気汚染防止に不可欠な役割を担っています。
この装置はセラミックなどのフィルターで黒煙(すす)をキャッチし、排気熱による自動燃焼や手動での燃焼処理(再生)によってフィルターを自浄する仕組みです。メリットは環境規制をクリアし排ガスを無害化できる点ですが、デメリットとして目詰まりが挙げられます。特に短距離走行が多いと自動再生が働かず、手動再生のために車両を一時停止させる必要があり、運行効率の低下や高額なメンテナンスコスト、エンジントラブルを招く要因にもなります。
物流業界における働き方改革やドライバー不足に伴う稼働時間制限が深刻化する中、テレマティクスやIoTを活用したDPFの状態監視DXが進んでおり、走行中のトラブルを未然に防ぐ予防整備が主流となっています。また、EV移行期におけるカーボンニュートラルへの現実解として、バイオ燃料や合成燃料の使用が進む中、これら新燃料とDPFの適合管理はグリーンロジスティクスを推進する上で極めて重要なテーマです。