CALS/EC


CALS/EC(キャルス・イーシー)とは、製品や公共事業の企画・設計から調達、生産、維持管理にいたるライフサイクル全体で発生する情報を電子化し、関係者間で共有・活用する仕組みや概念のことです。情報のペーパーレス化と一元管理により、調達コストの削減と業務効率化、品質向上を同時に図ることを目的としています。

元々は米国の国防省が軍需物資の調達やロジスティクス効率化のために提唱したシステムですが、日本では国土交通省が主導し、主に公共事業における電子入札や電子納品、情報共有システム(ASP)として発展・定着しました。標準化されたデータ交換技術を用いることで、異なる企業や組織、システム間でのスムーズな情報連携を可能にします。メリットとしては、業務プロセスの大幅な時間短縮や、サプライチェーン全体での余剰在庫の削減、正確な履歴管理が挙げられます。一方で、導入にかかる初期投資や、関係者間でのITスキル・データ形式の標準化の足並みを揃えることが課題とされてきました。

このCALS/ECの思想は「建設・物流DX」や「BIM/CIM」へと高度に進化しています。特に働き方改革への対応や深刻な労働力不足を背景に、物流・建設業界ではサプライチェーン全体のデジタルツイン構築による自動化が進んでおり、そのデータ連携基盤として再評価されています。さらに、グリーンロジスティクスの推進において、製品の製造から輸送、廃棄にいたるまでのCO2排出量を追跡・可視化するためのグローバルなデータプラットフォームとしても、その重要性が一段と高まっています。


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