C&C(キャッシュ・アンド・キャリー)とは、顧客が実店舗で代金を支払い、商品を自ら持ち帰るセルフサービス型の「現金問屋(卸売業態)」を指します。主に飲食店や小規模小売店などの事業者向けに展開されています。
従来の卸売業のような「受注・配送・売掛回収」のプロセスを省き、即時決済と顧客による自主運搬を前提とした仕組みです。卸側にとっては、配送費や代金未回収リスクを排除できるため、商品を安価に提供できるメリットがあります。買い手側も、最小ロットから必要な時にその場で仕入れることができるため、在庫スペースや資金繰りの効率化に繋がります。一方で、買い手自身が車両の手配や荷役作業といった輸送の負荷を全面的に負う点がデメリットです。物流の観点からは、売り手側が配送を行わないことで、極めてシンプルな在庫・店舗運営を可能にするビジネスモデルと言えます。
物流におけるドライバー不足や働き方改革に伴う配送費高騰を受け、配送不要なC&Cの効率性が再注目されています。また、EC注文後に店舗で受け取る「クリック&コレクト(同略称)」との融合など、DXを活用したスムーズな引き渡しが進展しています。バイヤー自身が直接引き取る仕組みは、配送トラックの稼働を減らしてCO2排出を抑制するため、環境に優しいグリーンロジスティクスの推進にも貢献しています。