B/L(Bill of Lading:船荷証券)とは、海上輸送において船会社が貨物を引き受けた際に発行する貨物の受領証であり、荷受人が貨物を引き取るために必要な所有権を表す有価証券です。
B/Lは、輸出入における貨物の引き渡しや代金決済において極めて重要な役割を果たします。船会社に対する貨物の受領証明、運送契約の立証、そして貨物の引き取りに必要な引換証(有価証券)という3つの機能を持ちます。荷受人は、原則としてB/Lの原本を船会社に提示しなければ貨物を受け取ることができません。航空輸送で用いられるAWB(航空貨物運送状)が単なる運送契約の証明書(証拠証券)であるのに対し、B/Lは流通性のある有価証券であり、裏書譲渡によって貨物の所有権を移転できる点が最大のメリットです。一方で、紙の原本の郵送に伴う紛失リスクや、船の到着よりもB/Lの到着が遅れることで港湾での引き取りが滞る「船荷証券の危機」といった課題も存在します。
物流のDXや各国の法整備を背景に、ブロックチェーン技術を活用した「電子B/L(e-B/L)」の普及が急速に進んでいます。これにより、従来の紙の郵送手続きが不要となり、発行から譲渡、回収までのプロセスが劇的に短縮され、港湾混雑の解消に貢献しています。ペーパーレス化による業務効率化は、国際サプライチェーンの迅速化だけでなく、グリーンロジスティクスの推進においても不可欠な要素となっています。