プラネット物流とは、日用品・化粧品業界において、メーカーが共同出資して設立した「株式会社プラネット」のEDI(電子データ交換)網を基盤とし、業界全体で受発注情報や物流データを標準化・共同化した効率的な物流システムの総称です。
1980年代、多品種小ロット化や人手不足に伴う事務処理の煩雑化に対応するため、主要メーカーが共同でVAN(付加価値通信網)を構築したのが始まりです。それまで個別に行われていたメーカーと卸売業間の受発注データを統一・電子化したことで、業界全体の事務コストが劇的に削減されました。さらに、この標準化された情報基盤を活用し、配送車両や倉庫を共同で利用する「共同配送」へと発展したことで、積載率の向上や倉庫作業の効率化を実現しました。一方で、個別企業のオリジナリティが出しにくい点や、システム変更時に業界全体での調整が必要となる点が課題です。
ドライバー不足や働き方改革への対応、および脱炭素(グリーンロジスティクス)への対応において、この共同物流モデルが再評価されています。標準化されたデータを基軸に、AIによる需要予測や動態管理、さらには競合の枠を超えた共同輸送(モーダルシフト等)を推進することで、CO2排出量削減と物流の持続可能性を両立させる先進的なDXプラットフォームとして進化を続けています。