ハブ&スポークとは、自転車の車輪のように中央の拠点(ハブ)に一度荷物を集約し、周辺の各拠点(スポーク)へと仕分け・分散して輸送する方式です。米フェデックス社が確立した、輸送効率を最大化するネットワークモデルです。
従来の拠点間を個別に結ぶ方式に比べ、ルートを単純化して車両の積載率を大幅に高められる点が最大のメリットです。これにより、運行コストや車両数を最小限に抑えられます。一方で、ハブ拠点に荷物が一極集中するため、高度な自動仕分け設備や広大なスペースが必要となります。また、ハブでの災害やシステム障害がネットワーク全体の麻痺を招くリスクがあるほか、隣接する拠点同士の輸送であっても遠方のハブを経由するため、かえって時間やコストがかかる場合もあります。
物流の労働力不足(ドライバー不足や働き方改革への対応)やグリーン化において、この仕組みは高度な進化を遂げています。AI配車や自動仕分けロボット等のDX導入により、ハブの処理能力と処理スピードは劇的に向上しました。さらに、長距離ドライバーの拘束時間を削減するための中継輸送拠点としてハブを活用し、モーダルシフトと組み合わせることで、法規制への適応とCO2排出量削減を両立する持続可能なロジスティクスの主軸となっています。