荷主


荷主とは、輸送・保管される貨物の所有者、または運送事業者などに物流業務を委託する事業者のことです。商品の発送を行う「発荷主」と、受け取り側である「着荷主」の双方が該当し、サプライチェーンの起点となります。

荷主は、物流サービスの対価を支払い、運送事業者等に実務を委託する立場にあります。省エネ法に基づき、年間の貨物輸送量が3,000万トンキロを超える企業は「特定荷主」に指定され、中長期的に年平均1%以上(5年間で5%)のエネルギー消費原単位の改善や、計画書・報告書の提出が義務付けられます。近年はドライバー不足を背景に、荷主都合による長時間の荷待ちや荷役作業が問題視されており、従来の強い立場から、運送事業者と対等に協力して物流プロセスの合理化や適正運賃の支払いを実現するパートナーへと役割が変化しています。

改正物流効率化法の本格施行により荷主の責任は劇的に強化されています。一定規模以上の荷主企業には、荷待ち・荷役時間の削減や積載率向上への取り組みが義務付けられ、物流統括管理者(CLO)の選任や自主行動計画の作成が必須となりました。また、Scope 3をはじめとする脱炭素化(グリーンロジスティクス)への要請や、DXを駆使した共同配送の推進など、荷主は持続可能な物流を自らリードする中心的な存在となっています。


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