シュリンク包装とは、熱を加えると収縮する特殊なプラスチックフィルムで荷物を覆い、加熱・密着させて固定する包装手法です。商品の傷や汚れを防ぐだけでなく、荷崩れ防止や開封防止(改ざん防止)にも極めて有効な手段として広く活用されています。
この手法は、対象物にフィルムを被せてシュリンクトンネルなどの加熱機を通すことで、フィルムが収縮し製品の形状にぴったりと密着する仕組みです。メリットとしては、異形状の製品や複数個の資材を強固に固定・一体化できるため、輸送時の荷崩れを強力に防ぐ点が挙げられます。また、透明性が高いため外観を損なわずに中身の確認が容易で、防塵・防滴効果も得られます。一方で、加熱工程を伴うため熱に弱い製品への適用が難しいことや、包装資材が使い捨てとなるため、廃棄物の発生や資材コストがかかる点がデメリットです。
近年の物流業界においては、グリーンロジスティクスの観点から、バイオマス由来や再生プラスチックを使用した環境配慮型フィルムの導入が標準化しつつあります。また、深刻な労働力不足に対応するため、パレット積みの荷物を自動で高速包装するロボットシステムの導入や、消費電力を抑えた省エネ型加熱技術の採用など、自動化(DX)と環境負荷低減(GX)を両立させるスマート物流の核として進化を遂げています。