超低温


概要
物流における「超低温」とは、一般的にマイナス50℃から60℃以下、あるいはそれ未満の極めて低い温度帯を指します。主に高級水産物の長期的な鮮度維持や、厳格な品質管理が求められるバイオ医薬品・細胞等の輸送や保管において不可欠な領域です。

詳細説明
通常の冷凍(マイナス18℃以下)では防げない食品の酸化や変色を、超低温帯では分子活動をほぼ停止させることで抑制できます。例えば、マグロ物流ではマイナス60℃(F4級)での保管により、水揚げ直後の鮮度を長期間維持できます。また、再生医療分野などのメディカル物流でも必須の温度帯です。メリットは超長期の品質保持と広域配送の実現ですが、デメリットとして特殊な冷凍機や高断熱容器が必要で、電気代などのエネルギーコストが跳ね上がる点が挙げられます。さらに、超低温環境下での作業は人体への負荷が極めて大きく、防寒対策や徹底した労働安全管理、作業時間の制限などが求められます。

超低温物流は自動化とグリーン化が急務となっています。過酷な作業環境での労働力不足に対応するため、超低温対応の自動倉庫やロボットによる省人化が進んでいます。また、脱炭素の観点から、フロン類に代わりCO2等の自然冷媒を使用した超省エネ型冷凍機の導入が加速しています。さらに、IoT技術を用いた輸送中の温度リアルタイム監視(DX)も標準化し、高いトレーサビリティが確保されています。

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