ギャングウェイとは、岸壁と船舶、あるいは船同士の間に架けられる歩行者用の連絡通路(タラップや渡船橋)のことです。「舷門(げんもん)」とも呼ばれ、港湾作業員(ギャング)や乗客が安全に昇降するために欠かせない重要な設備です。
船舶は潮の満ち引きや波、荷役作業にともなう積載量の変化によって常に動いており、陸地との高低差も変動します。ギャングウェイはこれらの動きに柔軟に追従し、滑り止めや手すりを備えることで、転落や転倒といった重篤な労働災害を防ぐ安全な通路としての役割を果たします。確実な乗下船ルートを確保できる点が大きなメリットですが、一方で、設置や調整には人の手が必要な場合が多く、重量物の取り扱いによる作業負荷や、船体の急激な揺れにともなう機材の破損・接触リスクが課題とされてきました。
港湾物流においては、労働力不足や「2024年問題」に対応するため、ギャングウェイのスマート化が進んでいます。最新の設備では、センサー技術により潮位や船体の揺れを自動検知して追従・昇降する自動化モデルが導入されています。さらに、顔認証やICタグを用いた自動入退船管理システムとの連携により、セキュリティの強化と港湾DXによる現場の省人化・安全性向上を同時に実現しています。