概要
クレートとは、物品の輸送や保管に用いられる木製またはプラスチック製の枠箱・通い箱のことです。現代の物流においては、強度に優れ、繰り返し使用できる耐久性の高いプラスチック製の「プラスチッククレート」を指すのが一般的です。
詳細説明
クレートは、物品の保護や安定した積み重ねによる荷崩れ防止の役割を持ちます。物流効率化のため、2007年発足の「物流クレート標準化協議会」が1100型パレットに最適化した2種類の標準サイズ(Ⅰ型:587×368mm、Ⅱ型:557×459mm、高さは各108mm/148mm)を策定し、企業間での共同利用を推進しました。これにより積載効率が極限まで高まり、手荷役の削減やパレチゼーションの促進に貢献しています。メリットは包装資材の削減や堅牢性、作業の標準化です。一方で、空箱の回収・返送コストの発生や、厳密な資産管理を行わなければ他社への混入や紛失が発生しやすいというデメリットもあります。
物流の「2024年問題」に対応する荷役効率化や環境配慮において、クレートの標準化とDXが加速しています。RFIDタグの搭載により個体追跡が容易になり、AGVや自動倉庫、パレタイズロボットなどの自動化設備とのスムーズな連携が実現しました。ワンウェイ段ボールからリユース可能な標準クレートへの移行は、循環型社会の推進とCO2削減において不可欠な要素となっています。