台貫(だいかん)とは、トラックなどの車両に荷物を載せたまま全体の重量を測定する大型の秤です。業界では「トラックスケール」や「看貫(かんかん)」とも呼ばれ、過積載の防止や取引重量の証明に不可欠な設備です。
計量台の上にトラックを載せることで、車両全体の総重量を素早く測定します。あらかじめ登録された車両の自重を差し引くことで、積載された荷物の正確な正味重量を算出できる仕組みです。主な役割は、法令で定められた過積載を防止し、運行安全や道路損傷の抑制を図ることにあります。また、資源ごみや穀物、原材料などの取引において、重量ベースで取引額を決定する際の客観的な証明としても機能します。大量の荷物を車両ごと一括で計量できる高い効率性がメリットである一方、導入には広い敷地と高額な設備投資が必要となり、計量法に基づく定期的な法定検定が義務付けられているという特徴があります。
物流の2024年問題に対応する手待ち時間削減に向け、台貫のDX化が急速に進んでいます。カメラによる車両ナンバーの自動認識やRFID、クラウドシステムとの連携により、ドライバーが降車することなくノンストップで計量とデジタル伝票発行が完了する「スマート台貫」が普及しています。さらに、正確な積載データの自動収集は、輸送効率の可視化やCO2排出量の正確な算出といったグリーンロジスティクスの推進にも大きく貢献しています。