オンデマンドとは「要求や必要(デマンド)に応じて、必要な時にサービスを提供する」仕組みのことです。物流においては、荷主の突発的な出荷要望に対し、リアルタイムで最適な車両や配送ルートをマッチング・手配する「オンデマンド配送」を指します。
この仕組みは、デジタルプラットフォームを介して荷主と配送ドライバーを瞬時に結びつけます。荷主が荷量や目的地を入力すると、GPS情報から最適な空き車両が自動で選定され、急な集荷にも迅速に対応します。メリットは、定期便を維持する固定費を削減できる点や、配送網の柔軟性を確保できる点にあります。一方で、運送需要が集中する繁忙期には運賃が高騰するリスクや、プラットフォームに依存する個々のドライバーによって配送品質にばらつきが生じやすい点がデメリットです。
物流の「2024年問題」を経たドライバー不足の常態化に対し、オンデマンド配送は主要な解決策となっています。AI配車による「オンデマンド共同配送」の仕組みが定着し、複数企業の荷物を効率的に混載することで配送密度が飛躍的に向上しました。これにより、無駄な空車回送が削減され、積載率が向上したことで、物流業界が直面するCO2排出量削減(グリーンロジスティクス)の実現にも大きく貢献しています。