ドックシェルターとは、倉庫や工場の荷受口とトラックの荷台との隙間を密着させて塞ぐ装置です。外気の侵入や室内の冷暖気の流出を防ぎ、風雨、埃、虫の侵入を遮断することで、荷役エリアの環境を一定に維持する役割を担います。
トラックがプラットホームに接車した際、車両の後部をクッションやカーテン、エアバッグ等で包み込むように密着させ、隙間をなくす仕組みです。メリットは、冷凍・冷蔵品などの厳格な温度管理(コールドチェーン)の維持、防塵・防虫による衛生管理の向上、そして空調効率の改善に伴う光熱費の削減が挙げられます。特に食品や医薬品、精密機器を扱う物流拠点では不可欠な設備です。デメリットとしては、導入や維持にコストがかかる点や、トラックの形状によっては隙間を完全に塞ぐのが難しく、車両タイプに合わせた適切な機種選定が必要になる点が挙げられます。
脱炭素に向けたグリーンロジスティクスの観点から、倉庫の省エネ性能を高める本装置の重要性が再評価されています。また、医薬品GDP(適正流通)への対応や冷凍食品の品質保持など、より厳格な温度管理が求められる中、IoTセンサーと連動してトラックの接車・発車に合わせて自動で膨張・密着するスマートドックシェルターの普及が進んでおり、現場のオペレーション省力化と確実な品質管理の自動化に貢献しています。