手待時間とは、トラックドライバーが発荷主や着荷主の都合により、荷役作業を開始できるまで現場で待機させられている時間のことです。荷主側の準備不足や受付の混雑などが主な原因であり、物流の非効率を生む大きな要因となっています。
手待時間は、ドライバーの労働時間を長期化させる最大の原因としてかねてより問題視されてきました。運送会社にとっては、車両と人員の稼働効率が低下するだけでなく、拘束時間の超過による法令違反リスクが高まるという致命的なデメリットがあります。荷主企業にとっても、手待料金(待機料金)の支払いが発生するほか、深刻なドライバー不足の中で運送会社から選ばれなくなる「荷主スクリーニング」のリスクを抱えることになります。かつては慣習的に無償のサービスとみなされていましたが、現在ではその発生自体が重大な経営リスクおよびコンプライアンス違反と捉えられています。
改正物流効率化法による荷主側への義務管理が本格化し、手待時間の削減は法的要請となっています。対策として、バース予約管理システムの導入によるトラック入退場のデジタル化や、スワップボディコンテナの活用による荷役分離が急速に普及しました。アイドリング時間の削減によるCO2排出抑制の観点からも、手待時間の極小化はグリーンロジスティクス推進に不可欠な取り組みとなっています。