概要
底床式倉庫とは、倉庫の床面と建物の外周路(地面)がほぼ同じ高さで設計された倉庫です。雨水の浸入を防ぐために数十センチメートルほど底上げし、出入り口に緩やかな傾斜(スロープ)を設けるのが一般的で、車両や重機が直接内部へ乗り入れられる特徴を持ちます。
詳細説明
底床式倉庫は、トラックやトレーラー、フォークリフトが外から倉庫内へ直接スムーズに出入りできる構造が最大のメリットです。これにより、鋼材や建材、大型機械といった重量物・長尺物の荷役において、天井クレーンなどを用いた効率的なダイレクト作業が可能となります。一方で、プラットフォームを有する高床式倉庫とは異なり、トラックの後方に直接接車して水平に荷役を行う「ドックレベラー」等の設備は利用しにくいため、バラ積み貨物の手卸しやパレット貨物の標準的な接車荷役においては、作業効率や身体的負荷の面で課題が生じる場合もあります。取り扱う貨物の特性に応じた最適な使い分けが求められます。
ドライバーの労働時間規制に伴う「荷待ち・荷役時間の削減」が最重要課題です。大型貨物を直接車上から迅速に荷下ろしできる底床式倉庫は、荷役効率化と車両回転率の向上に貢献します。さらに、床面に段差がないため、AMR(自律移動ロボット)やAGV(無人搬送車)といった自動搬送設備がスムーズに巡回しやすく、倉庫内DXや省人化を推進する上でも改めてその構造が評価されています。