長距離フェリー


長距離フェリーとは、一般的に片道300キロメートル以上の定期航路に就航する船舶を指します。旅客に加えてトラックなどの車両をそのまま積載し、中長距離における陸上輸送の代替手段として日本の物流を支えています。

主な仕組みは、運転手なしのトレーラー(シャーシ)やトラックごと船内に積み込み、海上を経由して目的地へと運ぶものです。最大のメリットは、陸上ドライバーの連続運転時間を大幅に削減できる点にあり、過労防止や安全運行に貢献します。また、一度に大量の物資を安定的かつ低コストで運べる点も特徴です。一方で、台風などの気象・海象条件による欠航リスクがあることや、運行ダイヤが固定されているため、陸送ほどの突発的かつ柔軟な運行変更が難しい点がデメリットです。

ドライバーの労働規制強化に伴う輸送力不足、いわゆる「2024年問題」の解決策として、モーダルシフトの受け皿である長距離フェリーの重要性は一段と高まっています。また、環境負荷の低いLNG燃料船の導入といった脱炭素化(グリーンロジスティクス)が進むほか、港湾でのシャーシ自動牽引や予約・積込システムのDX化により、陸海一体となったシームレスなサプライチェーンが構築されています。

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