高床式倉庫


高床式倉庫とは、床面を地面から1メートル前後高く設計した倉庫のことです。トラックの荷台とプラットホームの高さを合わせることで、荷役作業の効率化や、浸水・湿気から荷物を守る役割を果たします。

最大のメリットは、プラットホームとトラックの荷台が水平になるため、フォークリフトやカゴ台車を用いたスムーズな積み降ろしが可能な点です。床下に空間があるため通気性に優れ、湿気や埃の侵入を防ぐほか、ゲリラ豪雨などの水害時にも浸水リスクを低減できるBCP(事業継続計画)上の強みがあります。一方で、車両が直接倉庫内に入り込むには大型のスロープが必要となる点や、低床式に比べて建設コストが高くなる点がデメリットです。主に、迅速な入出庫が求められる食品や電子部品などの物流拠点に採用されています。

物流の「2024年問題」を受けたトラックドライバーの拘束時間削減に向け、高床式倉庫は重要な役割を担っています。ドックレベラーや自動積込システム、AGV(無人搬送車)等のDX技術と連携し、荷役時間を劇的に短縮する拠点として機能しています。また、気候変動に伴う水害の深刻化に対し、災害に強い強靭なサプライチェーンを構築する観点からも、その価値が改めて見直されています。

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