【概要】
ストラドルキャリアとは、港湾のコンテナターミナル等でコンテナをまたぐように抱え込み、運搬や積み上げを行う大型の荷役車両です。コンテナ物流の効率化とスペースの有効活用を支える重要なモビリティです。
【詳細説明】
門型の車体下部にコンテナを抱え込む機構を持ち、ターミナル内を最高時速30キロメートル程度で自走します。コンテナを3〜4個の高さまで積み重ねて保管できるため、限られた敷地を立体的に活用できるのが大きなメリットです。また、シャーシ(トレーラー)への積み下ろしからヤード内の搬送、保管までを1台で完結できる高い機動性を備えています。一方で、導入コストや維持管理費が高額であり、車両の自重が重いため路面への負荷が大きいこと、さらに複雑な駆動・油圧システムを持つためメンテナンスに専門的な技術と手間を要する点が課題です。
【】
物流の「2024年問題」に起因する港湾混雑緩和や深刻な労働力不足への対策として、AIやGPSを活用した「自動ストラドルキャリア(A-SC)」の導入が加速しています。さらに、グリーンロジスティクス(脱炭素)の観点から、従来のディーゼル駆動からハイブリッド型、完全電動(EV)型、水素燃料電池(FC)型へのリプレイスが急速に進んでおり、港湾におけるDXとGXを体現する先進技術として注目されています。