オリコンとは「折りたたみコンテナ」の略称で、荷物の輸送や保管に広く用いられるプラスチック製の箱型容器です。未使用時には薄く折りたたむことができ、物流現場の省スペース化や返送時の積載効率向上に貢献します。
オリコンは、側面を内側に倒すことで、容積を通常時の4分の1程度まで縮小できる点が最大のメリットです。これにより、倉庫内の空容器保管スペースを削減できるだけでなく、納品先から回収する「帰り便」のトラック積載効率を劇的に高めます。また、使い捨ての段ボールとは異なり、高い耐久性を持ち、繰り返し何度も使用できるため、資材コストの削減に寄与します。一方で、組み立てや折りたたみの作業手間が発生するほか、可動部の摩耗による破損、他社への流出や紛失が発生しやすいといった管理上のデメリットもあります。用途に応じて、フタ付きやロック機能付き、静電防止仕様など、多様なバリエーションが存在します。
オリコンは物流DXとグリーン化を支える重要資材となっています。RFIDタグを搭載し、個体管理やトレーサビリティの自動化、紛失防止を図る「スマートオリコン」の導入が急速に進んでいます。さらに、自動倉庫やAMR(自律走行搬送ロボット)といった自動化設備との親和性も高く、規格の標準化が進められています。ドライバー不足や働き方改革への対応を受けた積載効率の極大化や、脱炭素に向けた「脱使い捨て段ボール」の潮流において、その価値はかつてないほど高まっています。