エコレールマークとは、二酸化炭素排出量が少ない鉄道貨物輸送を一定以上利用している商品や企業を認定する国の制度です。モーダルシフトを促進し、環境負荷の低い輸送手段を選択していることを消費者に可視化する役割を持ちます。
本制度は国土交通省が制定し、公益社団法人鉄道貨物協会が運営しています。認定基準は、500km以上の陸上貨物輸送のうち、個別の商品で30%以上、企業全体で15%以上などを鉄道輸送が占めることが条件です。取得企業は商品パッケージや広告にマークを表示でき、環境配慮への取り組みを社外に強くアピールできるため、企業価値の向上やESG投資の呼び込みにつながるメリットがあります。一方で、自然災害による鉄道の不通時の代替手段確保など、サプライチェーンの強靭化(レジリエンス)と両立させる運用体制の構築が課題となります。
トラックドライバー不足に伴う物流の働き方改革への対応と脱炭素(GX)への対応から、鉄道貨物への需要は急増しています。企業のサプライチェーン排出量(Scope3)削減が重視される中、エコレールマークは具体的な環境貢献を示す指標として重要性が増しています。最新のデジタル技術を活用した鉄道の運行可視化も進み、環境と効率を両立する持続可能な物流の象徴としてマークの価値は高まり続けています。