一括物流とは、複数のメーカーや卸売業者からの商品を特定の物流センターに集約し、店舗ごとに仕分け直した上で一括配送する仕組みです。多店舗展開する小売業などで、納品効率を最大化するために導入されています。
従来、各ベンダーが個別に店舗へ配送していた方式から、一括物流センターを経由する方式へと変更することで、店舗側の荷受対応や検品作業を大幅に削減できます。さらに、売場ごとのカテゴリー別に仕分けた状態で納品できるため、品出し作業の効率化にもつながります。また、店舗に到着するトラックの台数を削減できるため、周辺の渋滞緩和や荷受場の混雑解消にも有効です。一方で、高機能な物流センターの維持・運営にはコストやノウハウが必要となるため、大手小売業を中心に、専門的な物流事業者(3PL)へセンター運営を外部委託するケースが一般的となっています。
物流におけるドライバー不足や働き方改革に伴う輸送力不足、そして脱炭素への対応として、一括物流の重要性はさらに高まっています。センター内ではAI搭載の自動仕分け機やAGV(無人搬送車)によるDX・自動化が進み、人手不足をカバーしています。また、配送ルートの最適化と車両台数の削減はCO2排出量の抑制に直結するため、グリーンロジスティクスを推進する上でも不可欠な仕組みとして再評価されています。