アイドリングタイム


アイドリングタイムとは、物流現場や輸送プロセスにおいて、作業員やトラック,設備などが実際に稼働せず、待機している「手待時間(非生産時間)」を指します。業務に必要な情報や資材の不足、前工程の遅れなど、不可抗力や非効率な管理によって意図せず発生する時間を意味します。

物流におけるアイドリングタイムは、主に「倉庫内作業員の手待時間」と「トラックドライバーの荷待ち時間」に大別されます。前者は作業指示の滞りや資材不足によって生じ、作業効率を著しく低下させます。後者は荷主都合による長時間の待機などが代表例で、ドライバーの拘束時間を不必要に延伸させます。これらは直接的な利益を生まない時間でありながら、人件費や車両維持費などのコストが発生し続けるため、物流経営における最大の「ムダ」の一つとされています。また、トラックがエンジンをかけたまま待機することは、燃料の浪費や排気ガスによる環境負荷の増大にも直結します。

ドライバーの労働時間規制や働き方改革への対応、脱炭素(グリーンロジスティクス)への社会的要請から、この削減は業界の最優先課題です。バース予約システムやWES(倉庫実行システム)の導入、動態管理システムによる配送ルートの最適化といったDX・自動化技術が急速に普及したことで、アイドリングタイムの「可視化」と「極小化」が進み、現場の生産性向上とCO2排出削減が同時に実現されています。


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