営業利益とは、企業が本業のビジネス活動によって稼ぎ出した利益のことです。売上高から、商品やサービスの提供に直接かかった「売上原価」と、営業や管理業務に必要な「販売費及び一般管理費」を差し引いて算出されます。
営業利益は、企業の本来の稼ぐ力や収益性の高さを測る重要な指標です。物流企業における売上原価には、ドライバーの人件費、燃料費、高速道路利用料、傭車費などが含まれ、販売費及び一般管理費には本社スタッフの人件費や基幹システムの維持費などが含まれます。営業利益を最大化するためには、積載率の向上や配送ルートの最適化によって原価を抑制し、さらに高付加価値なサービスを提供して適正な運賃を収受することが求められます。売上規模が大きくても、非効率な運行やコスト管理の甘さによって営業利益が低迷している場合、企業としての持続可能性は低くなります。そのため、収益構造の健全性を示す「営業利益率」の改善が極めて重視されます。
物流業界は働き方改革への対応に伴う労働時間制限や深刻な人手不足、脱炭素に向けたEV導入などのグリーン投資に伴うコスト上昇に直面しています。これらによる営業利益の圧迫を防ぐため、多くの企業がAI配車や倉庫自動化ロボットなどのDXに注力しています。初期のシステム投資は販管費を増やしますが、中長期的な運行効率化と省人化を実現し、結果として営業利益率の向上と持続可能な経営を両立させています。