TQC(総合的品質管理)とは、製品やサービスの品質向上を目指し、開発から物流、管理部門に至るまで、企業の全従業員が一体となって取り組む管理手法です。現在は経営全体の質を高めるTQMへと発展しています。
TQCは、一部の品質検査部門だけでなく、社長から現場の作業員まで全員が「後工程はお客様」という共通認識を持ち、PDCAサイクルを回して仕事の質を高める仕組みです。物流部門においては、誤出荷の撲滅、配送リードタイムの厳守、荷崩れ防止といった「物流品質」の向上に貢献します。メリットとしては、作業プロセスの標準化によるミス低減、コスト削減、顧客満足度の向上が挙げられます。一方で、活動が形式化すると現場の負担が増大するというデメリットもあります。統計的手法を用いて感覚に頼らずデータに基づいて課題を解決し、部分最適ではなくサプライチェーン全体の全体最適を追求することが本質的な役割です。
深刻な労働力不足や規制強化が進む中、TQCの精神はDXと融合し「デジタルTQM」へと進化しています。AIやIoTによるデータ分析を駆使した自動化やプロセスの標準化は、まさに現代版の品質管理です。この無駄のない物流体制の構築は、ドライバーの待機時間削減や積載率向上によるCO2削減に直結し、ドライバー不足や働き方改革への対応、グリーンロジスティクス実現の基盤となっています。