PD(Physical Distribution)ラベルとは、一般財団法人流通システム開発センターが標準化した、主に百貨店や量販店の共同配送・仕分け用バーコードラベルです。配送先の店舗や部門などの情報をバーコード化し、物流センターでの高速かつ正確な仕分けを可能にします。
サイズは規格化されたA判(50×85mm)、B判(60×92mm)、C判(80×115mm)の3種類があり、梱包サイズや情報量に応じて使い分けられます。ラベルに印字されたITF(インターリーブド2オブ5)などのバーコードには、納品先、店舗、部門、荷物番号といった配送制御情報が記録されています。これを物流センターの自動ソーター(仕分け機)でスキャンすることで、瞬時に荷先別の自動仕分けが行える点が大きなメリットです。手作業による検品や仕分けミスを劇的に削減し、共同配送の効率化に貢献しています。一方で、荷主企業ごとにラベル発行や管理の手間が発生することや、貼り間違いによる誤配送のリスク、紙や台紙の廃棄物が生じることが課題として挙げられます。
物流における深刻な労働力不足や働き方改革への対応として、PDラベルを用いた自動仕分けの重要性はさらに高まっています。また、DXの進展に伴い、より情報保持力の高いGS1-128やRFIDとの併用が進む一方、グリーンロジスティクスへの配慮も不可欠です。廃棄物削減を目指す「台紙レスラベル」や、バイオマス粘着剤を使用した環境配慮型PDラベルの採用が業界全体で加速しています。