PC(プロセシングセンター/プロセスセンター)とは、商品の流通加工に特化した物流拠点のことです。半製品の組み立てや包装、値札貼り、生鮮食品の調理・カットなど、商品価値を高めるための高度な加工・仕上げを行う役割を担います。
従来の保管や配送を主目的とする倉庫とは異なり、PCは製造と物流の中間に位置する機能型倉庫です。店舗で行われていた値札付けやアソート(詰め合わせ)、食品のパック詰めなどの作業をセンターへ集約することで、店舗側のオペレーションを大幅に効率化し、接客に専念できる環境を作ります。さらに、品質の均一化や衛生管理の徹底、店舗スペースの有効活用ができる点が大きなメリットです。一方で、専門的な加工作業を伴うため、高度な設備投資や人員確保が必要となり、配送の多頻度化に伴う運行管理コストが上昇しやすいというデメリットもあります。
物流における深刻な人手不足や働き方改革への対応、および配送効率化への対応として、PCの役割はさらに重要視されています。庫内では、AI搭載の自動包装・仕分けロボットや協働ロボット(Cobot)の導入といったDX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進み、省人化と生産性向上が同時に達成されています。また、店舗配送における共同運行の推進や、環境に配慮したパッケージ素材の採用、食品ロスの削減など、持続可能なグリーンロジスティクスを推進する中核拠点としてもPCの進化が続いています。