MRP2


MRP2(製造資源計画)とは、従来の資材管理(MRP)を拡張し、人員、設備、資金などの製造資源全体を一元的に計画・管理する手法です。生産計画と実績の差異をフィードバックし、常に最適な再計画を行う仕組みを指します。

MRP2は、必要な資材の量と時期を計算する「MRP」に、工場の生産能力、販売計画、購買管理、さらには財務管理などを統合したシステムです。メリットは、製造現場の実行状況と経営計画が連動するため、過不足のない生産体制の構築やキャッシュフローの最適化、リードタイムの短縮が可能になる点です。また、計画と実績の差異を迅速にフィードバックし、再計画を回せる強みがあります。一方で、導入には高度なマスターデータの整備やリアルタイムな運用が求められ、部門間連携が不足するとシステムが形骸化しやすいというデメリットもあります。この概念は、現在のERP(企業資源計画)へと発展する基礎となりました。

ドライバー不足や働き方改革への対応、グリーンロジスティクスによる脱炭素化の要請から、MRP2の思想は「物流リソース」まで内包した計画へと進化しています。AIやIoTといったDX技術を活用し、工場の生産負荷だけでなく、倉庫の荷役能力や配送ルートの空き状況までリアルタイムに連携させ、サプライチェーン全体で無駄のない持続可能な資源配分を実現しています。


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