ITS(高度道路交通システム)とは、最先端の情報通信技術(ICT)を用いて人・道路・車両を一体化し、安全性、輸送効率、快適性の向上を図るシステムです。物流の効率化や環境負荷低減において、極めて重要なインフラとなっています。
このシステムは、ノンストップ自動料金収受を行う「ETC」や、リアルタイムの道路交通情報を提供する「VICS」のほか、車車間・路車間通信技術(V2X)を活用した自動運転・安全運転支援などで構成されています。物流事業者においては、GPSや車載デバイスを組み合わせることで、配車計画の自動化や運行データのリアルタイム一元管理が可能となります。メリットとして、配送の迅速化、燃料費の削減、交通事故防止が挙げられます。一方で、高額なシステム導入費用や、セキュリティ対策、道路インフラ側の整備遅れなどが課題とされています。
深刻化するドライバー不足や働き方改革への対応、そして脱炭素化の対応策として、ITSの重要性はさらに高まっています。高速道路における自動運転レベル4トラックの幹線輸送や後続車無人の隊列走行が実用化フェーズに入り、これを支える路車協調システムが整備されています。環境面でも、渋滞回避によるCO2削減やEVトラックの充電インフラ連携など、持続可能なグリーンロジスティクスに不可欠な基盤となっています。